「せっかく圧力鍋で作ったのに、豚の角煮が硬い…」そんな経験ありませんか？
じっくり時間をかけたつもりでも、噛みごたえが残ってしまうと残念ですよね。
でもご安心を。ちょっとした工夫やコツを押さえるだけで、本格的な“とろとろ角煮”が誰でも作れます。
本記事では、圧力鍋を使って豚の角煮を驚くほど柔らかく仕上げるための裏技やレシピを、初心者にもわかりやすくまとめました。
圧力鍋で作る柔らかい豚の角煮の基本
圧力鍋の選び方と特徴
圧力鍋には「おもり式」と「スプリング式」の2タイプがあります。
初心者には操作が簡単なおもり式、調整しやすさを求めるならスプリング式がおすすめです。どちらも高圧タイプであれば、肉がより柔らかく仕上がります。
最近では電気式やマイコン制御型の圧力鍋も人気で、忙しい方にはタイマー機能や保温機能が便利です。
豚の角煮に最適な肉の種類
豚バラブロックがおすすめ。
脂身と赤身のバランスが良く、圧力鍋で煮込むととろけるような食感に。肩ロースでも代用可能ですが、バラのほうが柔らかく仕上がります。
肉の厚みは3〜4cmが理想的で、脂身が多すぎず少なすぎない部位を選ぶのがポイントです。
圧力鍋での調理時間の目安
加圧時間は15〜20分が目安。
短すぎると固く、長すぎると崩れるため、加圧15分＋自然放置10分でちょうどよくなります。使用する圧力鍋の性能によっても異なるため、説明書を確認しながら調整しましょう。
煮込み直前にもう5分煮ると、味がしっかり染み込みます。
覚えておきたい豚肉の下ゆで方法
臭みを取るために、最初に水から下ゆでをします。
ネギの青い部分やしょうがを一緒に入れると風味アップ。5〜10分茹でた後、表面のアクを丁寧に取るのがポイントです。茹でた後は冷水で表面の脂を洗い流すことで、すっきりとした味わいに仕上がります。
固い豚の角煮を柔らかくする秘密
硬い原因は？肉の繊維とコラーゲン
豚肉が硬くなる主な原因は、繊維の収縮やコラーゲンがうまくゼラチン化していないこと。短時間で高温調理をすると、繊維がギュッと縮んで固くなるため注意が必要です。肉の部位や切り方によっても火の入り方が違うため、均一なサイズに切る工夫も大切です。
重曹や炭酸水を使った柔らかくする方法
重曹や炭酸水を使うことで、肉が柔らかくなります。
下ゆで時に炭酸水を使用したり、下処理段階で少量の重曹水に浸けるのも効果的。ただし、重曹の使いすぎは苦味が出ることもあるため、少量（小さじ1/2ほど）で十分です。
煮汁のレシピと調味料の配合
基本の煮汁は、しょうゆ100ml、みりん50ml～100ml、砂糖大さじ3、水200ml。にんにく、しょうが、ネギも加えると味に深みが出ます。甘めが好みなら、はちみつや黒糖を加えても◎。さらに八角やシナモンなどのスパイスを少量入れることで、中華風のアクセントを加えることも可能です。
圧力鍋角煮の作り方とコツ
基本的な煮込み方とその手順
-
肉を一口大にカットし、下ゆでする。
-
圧力鍋に肉と調味料、具材を入れる。
-
高圧で15分加圧→自然放置10分。
-
蓋を開けて煮汁を煮詰めながら照りを出す。
-
最後にゆで卵や大根を加えて、味をなじませる。
おすすめの圧力鍋レシピ
ゆで卵や大根を一緒に入れて、ボリュームたっぷりの一皿に。卵は圧力後に加えると、固くなりすぎず絶妙な半熟に。さらに、こんにゃくやしいたけを加えて旨味をアップさせるアレンジもおすすめです。
ほったらかし調理ができる方法
電気圧力鍋を使えば、材料を入れてスイッチオンするだけ。タイマー設定が可能なので、忙しい人にもおすすめです。朝セットして夜食べる、など時間を有効に使えるのも魅力。操作が簡単なスマート圧力鍋も登場しており、アプリでレシピ管理ができるものもあります。
圧力鍋での調理後の仕上げ
煮汁の味付けと仕上がりの工夫
仕上げに煮汁を煮詰めることで、濃厚な照りと味が肉に絡みます。お好みで少量のごま油やからしを添えると、さらに味が引き立ちます。
煮汁を少量残しておき、後日チャーハンや煮物の調味料として使うのもおすすめです。
再加熱のコツ
再加熱はレンジよりも鍋でゆっくり温めたほうが、肉が硬くならず美味しさをキープできます。
失敗しないためのポイントと注意点
・加圧しすぎに注意
・肉は重ならないように並べる
・調味料は焦げやすいので、仕上げ煮込みで調整
・加圧後の自然放置でじっくり余熱調理を活用
・焦げ付きやすい鍋底はこまめに確認
豚の角煮を使った人気レシピ
他の料理に応用するアイディア
・角煮丼
・角煮ラーメン
・角煮バーガー
・おにぎりの具材
・角煮まん（中華まんの具）
・和風パスタのトッピング
おかずやご飯との相性を考える
角煮はこってり系なので、あっさりした副菜や漬物と合わせるとバランス良し。ご飯との相性は抜群で、丼スタイルがおすすめ。冷たいそうめんのトッピングや、お茶漬けの具としても美味しく食べられます。
豚の角煮のアレンジレシピランキング
-
角煮チャーハン
-
角煮サンド
-
角煮と半熟卵の炊き込みご飯
-
角煮入りおにぎらず
-
角煮タコス風トルティーヤ
まとめ
圧力鍋を使えば、豚の角煮は手間をかけずに驚くほど柔らかく仕上げることができます。
重要なのは、肉の選び方や下処理、加圧時間、調味料の配合などの“ちょっとしたコツ”を押さえること。
特に重曹や炭酸水の活用、煮汁のアレンジ、そして再加熱方法まで意識すれば、食卓の主役になる絶品角煮が完成します。
今回の記事でご紹介したポイントをぜひ実践し、家庭での料理時間をより楽しく、そして美味しいものにしてくださいね。
